■国や行政、警察が推進するエコドライブとは
警察や経済産業省、国土交通省、環境省などで構成されるエコドライブ普及連絡会(以下:普及連絡会)は、エコドライブの普及や推進の活動として、11月を「エコドライブ推進月間」とすることを発表しました。
エコドライブ推進月間とは、エコドライブ(環境負荷の軽減に配慮した自動車の使用)に関して、2006年に策定した『エコドライブ普及・推進アクションプラン』に基づき、関係各省庁が連携して普及推進を図っていく活動のひとつです。
今回、行楽シーズンでクルマに乗る機会が多くなる11月を「エコドライブ推進月間」とし、シンポジウムの開催や全国各地でのイベントなどを連携して積極的な広報を行ないます。
また、普及連絡会では、エコドライブとして推奨すべき「エコドライブ10のすすめ」を2003年に策定し、一部見直しを経て広報啓発を実施。具体的な10項目は以下の通りです。
1.ふんわりアクセル「eスタート」日々の運転において、やさしい発進(最初の5秒で、時速20km程度が目安です)を心がけるだけで燃費は10%程度改善。焦らず穏やかな発進は安全運転にもつながります。
2.車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転車間距離が短くなると、ムダな加速・減速の機会が多くなり、市街地では 2%程度、郊外では 6%程度も燃費が悪化します。走行中は、交通状況に応じて速度変化の少ない運転を心がけましょう。
3.減速時は早めにアクセルを離そう進行方向の信号変化や坂道での減速では、エンジンブレーキを活用しましょう。2%程度燃費が改善します。
4.エアコンの使用は適切にクルマのエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能です。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFに。また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないようにします。たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に設定した場合、エアコンスイッチをONにしたままだと 12%程度燃費が悪化します。
■普段のエコ意識が地球にもお財布にも優しくなります
5.ムダなアイドリングはやめよう待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130cc程度の燃料を消費します。
6.渋滞を避け、余裕をもって出発しよう出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や、地図・カーナビなどを活用して、行き先やルートをあらかじめ確認し、時間に余裕をもって出発しましょう。さらに、出発後も道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ燃費と時間の節約になります。たとえば、1時間のドライブで道に迷い、10 分間余計に走行すると17%程度燃料消費量が増加します。
7.タイヤの空気圧から始める点検・整備タイヤの空気圧チェックを習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します。また、エンジンオイル・オイルフィルタ・エアクリーナエレメントなどの定期的な交換によっても燃費が改善します。
8.不要な荷物は降ろそう運ぶ必要のない荷物はクルマからおろしましょう。燃費は荷物の重さに大きく影響され、100kgの荷物を載せて走行した場合、3%程度の燃費が悪化します。
9.走行の妨げとなる駐車はやめよう交差点付近など交通の妨げになる場所での駐車は渋滞をもたらします。また、迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上し、燃費の悪化を防ぎます。
10.自分の燃費を把握しよう日々の燃費を把握すると、自分のエコドライブ効果が実感できます。クルマに装備されている燃費計・エコドライブナビゲーション・インターネットでの燃費管理などのエコドライブ支援機能を使うと便利です。
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普段のエコ意識が地球にも財布にも優しくなります。普及連絡会は、今後も「エコドライブ10のすすめ」をもとに、エコドライブの普及・推進に努めていくとしています。
https://www.youtube.com/watch?v=oCEzkupfI-A
https://www.youtube.com/watch?v=y9S9VfRHwcY